米10年債利回りと相関性の切れたドル円はいつ戻る?

 

 

年明け以降米国の10年債利回りはかなり上昇が進んでいますが、ここへ来てドル円との相関性は完全に途絶えた状態になっています。

 

過去にもこうした状況に陥ったことはあるようですが、果たしてどこかのタイミングで連動し始めることになるのでしょうか?今回はそんな米10年債とドル円の相関性について考えてみることにします。

 

 

多くの資本市場間の相関性・逆相関性は切れている

 

昨年の年初あたりからいくつもの金融機関のアナリストが警告し始めていますが、債券、株式、為替、商品などの主要な市場間でこれまで相関性があったとされているものが悉く崩れ、各市場は勝手な動きを始めているといいます。したがって今年に入ってからドル円の動きと米国10年債利回りの動きが連動しなくなったのはそれほど驚くべき状況ではないようです。

 

形状を比較するため同じInvesting.comのチャートにして比較してみますと、債券金利の上昇とドル円の動きは特に今年に入ってからまったく連動しなくなっており、お高い関係なく相場を形成していることがよくわかります。

 

本来米国の債券金利が上昇すれば少なくともドル円は上昇軌道に乗るはずなのですが、日銀の緩和終了に関する思惑も働いていることからドル円は下落傾向にあり、ようやく今週後半に入ってからユーロドルの上昇に一服感が出ていることからドル円も111円台まで戻る動きとなっています。

 

ただ、細かく市場を見ていきますと、米債の利回りが上昇しはじめますと、わずかながらではありますが、ドル円も上昇するようになっており、マクロ的に見ますとほとんど連動していないものの、ミクロ的には米国10年債の金利が上がりだせば一応ドル円も上昇についていこうとする動きを見せています。

 

また、18日の早朝に発表された米国のベージュブック・地区連銀報告のレポートを見ましても利上げは比較的堅調に行われる可能性が高まっていることから、ドル円も110円台から111円台へと値を戻して推移し始めています。

 

ここからの動きがまたリンクしたものになるのかどうかは今一つよくわからないところもありますが、完全に無関係な動きにはなっていないようで、それよりも強い市場の関心が表れると連携が薄まるものの、また利上げがトピックとなるとその連携が戻ってくるような動きになっているようです。

 

そもそも市場間の相場の連携がなくなるということはバブルの崩壊のように大きく相場が崩れる前にみられる典型的な前兆といわれていますから、この動きは非常に気になるものといえ、今後も随時注視していく必要がある状況です。