デジタルゴールドにはいまいちなり切れないビットコイン

 

ここのところの米株を中心とした価格の大幅下落と受けていわゆるFLY TO QUALITYという形で資産が大きく移動することになり、ドルベースでの金価格が上昇しています。

 

この夏ぐらいまで金の上昇とリンクする様な形でビットコインも大きく価格が上昇してきたわけですが、残念ながら株価の大幅下落にともなってはビットコインは金について行かず株価の下落のほうに連動するかのように価格を崩してしまっています。

 

同じスケールのチャートでドルベースの金とBTCUSDを比較してみますと次のようになります。

 

 

Chart data Tradingview

 

今年の前半は金が先に上昇を先導する形になりましたが、ビットコインのほうに動きが顕在化したのは4月以降で7月まではかなり両者がシンクロした動きを見せることとなりました。

 

当然市場ではビットコインがデジタルゴールドとしての地位を確立することが大きく期待されたわけですが、8月の足元の状況はビットコインをはじめとする仮想通貨総崩れの状況で必ずしもそうはなっていないのが実情です。

 

アルゼンチンの市場が大暴落になったことや香港での暴動が収まらないといったことから特定の法定通貨に対してはビットコインはプレミアム価格がついている状況で確かに一部の国では確実に逃避先となっていることは確認されています。

 

しかしトータルで見たときには必ずしも金と同じような機能を果たせていない点は非常に注目すべきものがあり、この違いがなぜ生じるのかをより精査する必要が出てきていると思われます。

 

もともと金というのは各国の中央銀行が深くその価格操作にかかわっているといわれており、かなり政治的な商品であることは間違いありません。

 

そのため価格が上昇しても一定レベルに達すると頭をたたかれて下落するといった相場が繰り返し続いてきたわけですが、ここへきて本格的な逃避先として機能するようになり、中国やロシアの中銀が積極的に買い向かうようになってきていることから取引環境が大きく変化していることが窺えます。

 

しかしビットコインのほうは投機筋が一部売買に関与するようになってきているとはいえ、やはり民間レベルでの商品であることに加えくじらと呼ばれる大量保有者が何等かの形で結託しては釣り上げた価格を売り飛ばすことで定期的に利益を吸い上げていると見られることからやはり金とは異なる状況にあることがわかります。

 

これは今後の仮想通貨投資にも大きな影響を与えるだけに引き続き相場動向を注視していきたいポイントとなりそうです。