次々と上場取り下げのビットコインETF〜市場はどうなる?

 

米国では2か所の取引所でビットコインの先物が上場にこぎつけ、今年は勢いビットコインETFの上場ブームが予想されました。

 

しかし、年明けからの展開はどうも様子が少しことなるようで、次々の申請したファンドが上場を取り下げる事態になってきています。

 

一体市場ではなにが起きているのでしょうか?

 

4社が上場申請取り下げ

 

年明けすでに米国の4社がビットコインETFの上場申請を取り下げています。

 

これはSECがビットコインの流動性とバリュエーション巡り懸念を表明したためで、
・デレクション・シェアーズETFトラスト、
・エクスチェンジ・リステッド・ファンズ・トラスト
・プロシェアーズ・トラスト、
・バンエック・ベクターズETFトラスト
が相次いで上場申請を取り下げています。

 

先物市場はCFTCが統括しているため年末にすでにビットコインの先物市場は2か所が上場にこぎつけていますが、ファンドに関してはSECが統括していることからその対応が微妙に異なる状況となっていることがわかります。

 

NASAAは注意喚起を発する状況

 

北米証券監督者協会(NASAA)は仮想通貨への注意を喚起していますが、SECも仮想通貨への注意を喚起している状況です。

 

昨年の8月1日から実施となった欧州ESMA規制も少なからず影響を与えているのでしょう。

 

市場は今年簡単にビットコインETFが上場することを期待してきましたが、どうも米国内ではそう簡単には上場できそうもなく、今後の動きが注目されます。

 

年明けにはNYSEが5つのビットコイン関連のETFの上場申請をしていますが、これが取り下げとなると事実上米国内では全滅になる可能性もでてきています。

 

ETFが上場となれば、証券取引所を通して誰でも取引できるようになるため、株と同じように取引所がオープンしている時間は取引可能となり、かなり売買も大きくなることが期待されます。

 

またこれまでのように私設の取引所ではなくよりパブリックな取引所で誰でも取引ができるということで、個人投資家だけではなく、機関投資家も参入することが期待されてきたわけですが、どうもそうは問屋が卸さないところにさしかかっているようです。

 

いずれにしても足元の異常なボラティリティがベースになりますとETFではさらにその動きが増幅することになりますから、投資家にとってはかなり危険な商品になることは間違いなく、SECはあえてそうしたリスクを取らない選択肢をとったものと思われます。

 

ビットコインについてはあまりにも楽観的で、かつバブル的な動きが続いていますが、こうしたSECの判断で多少は落ち着きを見せる可能性もでてくることになりそうです。